阪南大学高校

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大阪府松原市に所在する高校。中等部は2003年に設置されたが、2011年度をもって生徒募集を停止している。

旧称を大鉄高校というが、これは大阪鉄道社長が学校建設を支援していたことに由来するという(大阪鉄道はのち関西参宮鉄道と合併し、現在の近畿日本鉄道の一部となっている)。1986年に現校名となる(法人名は1994年まで大鉄学園であった)。

中学が潰れるということは中学受験生(とそのご家庭)に訴えるブランド力がないということか。先に紹介した追手門学院大手前は一族で入学するケースが多いというが、追手門学院にはブランド力があって、阪南大にはそれがないというのは、近畿圏外の人間には何ともわからない(まあ、関東圏の私学も摩訶不思議なことだらけだが)。

学部新卒の専任の基本給月額は210,400円という。ここに手当てが諸々加えられるのだろうが、初年度の額としてはまあまあか。

追手門学院・追手門学院大手前

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追手門学院大阪府茨木市に所在する、追手門学院大手前大阪府大阪市に所在する、それぞれ中高一貫校である。

ウィキペディアによれば、伝統的に一族代々で入学するケースが多いそうだが、近畿圏(大阪府周辺地域)に住んでいる人でもなければ、同校のブランドイメージは伝わらないだろう。

追手門は「おうてもん」と読み、大手前は「おおてまえ」と読む。もっとも、地元では追手門は「おってもん」と促音化されて読まれることもあるという。いずれにせよ追手前学院大手門「おうてもんがくいんおおてまえ」は紛らわしいネーミングだとは思う。

大卒初任給の月額が専任で266,336円、常勤で242,500円。これらは諸手当込の額であるが、まあまあ良いとは思う。賞与の条件等は不明だ。

専任と常勤との「差別」が気になる。カネが違うなら、常勤のほうが明らかに仕事が少なくあるべきだが、いかが。

京都国際

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京都府京都市に所在する中高一貫校。前身を1947年創立の京都韓国中学校・高等学校といったが、校名変更し一条校となったのは2004年である。一条校になる以前から韓国政府に認可されている。

本校は韓国学校と呼ばれているが、それは、朝鮮総連の指導下にある(と見なされている、北朝鮮系の)朝鮮学校とは区別される。

生徒数は少ない。中学は37人(2016年4月現在)、高校は6クラス125人(同5月現在)(コチラコチラを参照)。

基本給180,500円、手当26,084円、月額206,584円はかなり安い。賞与は、1~2年目の2.5か月分はまあ仕方がないとして、3年目以降の3.6か月分もまた安い。

年額1年目:180,500(円)×(12+2.5)(か月)=2,617,250(円)

年額3年目:(仮に)180,500(円)×(12+3.6)(か月)=2,815,800(円)

生徒数が少ないということは授業料収入が少ないということだから、そのことが教職員給与に反映されていると思われる。さらに、学校の特性上、受験生はもっぱら在日の韓国もしくは朝鮮系生徒に限られると思われ、ゆえに受験生数も受験料収入も少ないだろうが、そのことも給与の少なさは物語っているのではないか。

もっとも、同校に入職したい人物は、同校の教育方針に賛同する者であろうから、給料が安くても満足できるのであろう。

浅野

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神奈川県横浜市に所在する完全中高一貫の男子校。実業家の浅野総一郎浅野セメントや浅野造船所[現・JFEエンジニアリング]などを創業)が1920年に創立した。

インターエデュによれば、2017年度大学入試において東大合格32人(うち現役26人)で、全国18位。

学部卒初任給は24.8万円。賞与は年3回というが、何か月分くれるかが問題だ。

サレジオ学院

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神奈川県横浜市に所在する完全中高一貫の男子校。

新卒初任給は、学部卒で23.4万円、院卒で25.2万円(いずれも2016年度実績)。この額は決して高いものではない。例えば同じ神奈川県内の洗足学園は月45万円くれるようだ(もっとも、洗足学園の数字のほうが例外とも思えるが)。

あとは年2回の賞与を何か月分くれるかだ。

志学会 (4)

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4月14日(金)、通信制志学会高校(埼玉県北葛飾郡杉戸町)において入学式が行われたという。

同校フェイスブックに掲載された画像によれば、今年度の入学式が16回目だそうだ(上掲画像はスクリーンショットにて取得)。すなわち第1回は2002年(平成14年)度と考えられる――通信制だから年に複数回入学式を行っているという事情もなさそうだ。それは前身の彰華学園(2002~09年)、真英舎(09~12年)時代の通算回数であると言えるが、同校は前身の2校からただ単に敷地や施設、生徒や教職員を譲り受けたわけではなく、学校として、あるいは法人として連続性を保っているわけだ。

同校ウェブサイトには「沿革」のページがない。すなわち創立年度すら書かれていないのである。以前同校のパンフレットも見たが、そこにも書かれていない。創立から今までどのような教育活動をしてきたか明らかにしていない学校が、何を根拠にして受験生に魅力を訴えようとするのだろうか。

国立学園小

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東京都国立市に所在する私立小学校である。

大卒の(恐らく初年度の)月額263,245円の内訳は、基本給205,100円、教職調整8,204円、義務教育手当7,300円、特別手当42,661円という。

また2年目以降の賞与は5.25か月分というが、これは基本給で計算されるだろうから、205,100×5.25=1,076,775円となる。

従って2年目以降の年収額面は263,245×12(か月)+1,076,775 = 4,235,715(円)となる。

時は既に2017年度である。

この募集は、年度途中の補充ではなく、年度当初からの授業を担当させるものだと思われるが、今頃やっているのか。準備不足の謗りを免れない。

恐らく、担当予定者がドタキャンしたのだろうが、人材を繋ぎ止めておけない学校に問題がある。