淳心学院

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兵庫県姫路市に所在するキリスト教系完全中高一貫男子校である。

しがくドットネットによれば、2016年4月現在の生徒数は、中学407人、高校379人。スタディ中学受験によれば1学年3クラスなので、全校で18クラスだろうか。小人数、小規模校であると言える。

インターエデュによれば、2017年度大学入試における各大学合格者数は東大1、京大1(うち現役1)、国公立医・医は6(うち現役2)である。

完全一貫でこの程度の実績ということは、イイトコの子息ばかりが入学する典型的なお坊ちゃん学校なんだろうな。

大卒初任給の月額は251,838円。あくまでも印象論だが、キリスト教系の学校は給料がよいところが多いように思う。

またこの払いの良さが、経営基盤の良さを窺わせる。財務状況が安定しているがゆえに、生徒数が少なくても大丈夫なのであろう。

もっとも、財務が悪くなってきていても一度上げた人件費を下げられず、経営を圧迫している、なんてこともありえたりして。

攻玉社

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東京都品川区に所在する完全中高一貫男子校。前身を辿れば1863年創立、2013年に150周年を迎えた、日本屈指の伝統校である。

インターエデュによれば、2017年度大学入試における合格者数は東大14(現役12)人、京大1人、国公立医・医は11(現役9)人。進学校としてはなかなかの実績と言える。

高橋雄・昌平中学校副校長は、本校中学教頭、本郷中高校長を経て、現職にある。

学部卒初任給は月額250,100円という。結構いいな。歴史が長いということはそれだけ卒業生も多いわけで、すなわち寄付金の原資もたくさんいるというわけだ。

金沢高

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石川県金沢市に所在する高校。

甲子園に春9回、夏13回出場している野球部が有名。21世紀枠が初めて導入された2001年春のセンバツでは、同枠によって春夏通じて甲子園初出場の安積(福島)を5対1で破っている(同校にとっては7回目の出場)。

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給与は石川県の高校教育職に準じるということだが、その石川県の学部卒初任給は198,800円だそうだ。はっきり言って安い。

地歴公民科の専任教員の募集に際して「硬式野球経験者を優遇」とか明言してしまっている。この一言が、同校が野球部中心に回っていることを窺わせる。 いっそ「教員免許も一応持っている野球指導者」を募集してはどうか。

地歴公民、特に公民の教員免許は法、経済、経営、商など多くの社会科学系学部で取得することができる。

例えば、プロ野球入り前に高校公民の教員免許を取得した東浜巨沖縄尚学高、現・福岡ソフトバンクホークス)の出身大学と学部学科は、亜細亜大学経営学経営学科だ。

あくまでも印象論だが、高校野球での有力選手が大学に進学する際の受け皿となるのは、これらの社会科学系学部であることが多いように思われる。つまり、大学の野球部員が最も取得しやすい教員免許は高校公民ではないか。

やや暴論めいてしまうが、地歴公民科と高校野球は親和性が非常に、ひょっとすると保健体育科よりも、高い気がする。

《メモ》

1. 大卒のプロ野球選手の出身学部

2. 高校野球指導者の担当教科

これらを調べてみると面白い結果が現れるように思われるが、時間がかかるから今すぐにはできないな。

静岡県西遠女子学園

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静岡県浜松市に所在する女子中高一貫校

西遠は「せいえん」と読む。静岡県の大井川より西側を遠州(えんしゅう)と呼ぶが、所在地の浜松市はそのさらに西側であることから、地元では同地はそう呼ばれるのだろう。

校名に静岡県が冠されているが、私立校である。地元ではお嬢様学校として知られているようだ。

学部新卒の初年度月額は(恐らく基本給で)193,700円、特別手当40,000円、計237,000円。賞与は初年度1.8か月分である。よって初年度の年収は、

237,000(円)×12(か月)+193,700(円)×1.8(か月)=3,735,020(円)

基本給、初年度賞与分、ともに安いと言わざるを得ない。ただし賞与分まで公開していることは評価したい。

京都共栄学園

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京都府福知山市に所在する中高一貫校

千原ジュニアの出身校で、中学時代に引きこもり、登校拒否をしたのはこの学校である(のち高校で中退)。

(恐らく学部新卒の初年度で)月額は基本給207,000円、調整手当12,420円、計219,420円。賞与は年2回4.6か月分。従って初年度の年額は、

219,420(円)×12(か月)+207,000(円)+4.6(か月)=3,585,240(円)

初年度の基本給はやや低めか。他方初年度から4.6か月分の賞与を出すのは気前がよいし、そもそも賞与分まで公開しているのは素晴らしい。

津田学園

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三重県桑名市に所在する中高一貫校

(恐らく学部卒の)初任給は216,000円だが、これは諸手当抜きの基本給だろうか。だとしたら、まあまあよい。

賞与は年3回だそうだが、何か月分出すのかが問題だ。

公表されている福利厚生は手厚い。他校に類を見ない。

育児休業制度(最長3年)

退職者復職制度・・・本学園に5年以上良好な勤務評価で勤務した職員が、止むを得ない理由で退職し、8年以内に再就職を希望した場合、原則退職時の役職・給与を引き継ぎ、復職することができる制度

企業主導型保育事業・・・職員のための学園内の保育所(予定)

 出産・育児のために退職する女性教職員にとってはありがたい制度である。

しかし退職者は必ず復職できるのだろうか。8年経ったら状況が変わりましたゴメンナサイ、なんて話は学校法人だろうと一般企業だろうと、ありうる話である。

八千代松陰

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 千葉県八千代市に所在する中高一貫校。学校が成るに際しては、創立者・山口久太(1911-1993)に地元選出の県会議員、衆院議員の江口一雄(1937-2014)が無償で土地を提供した。初代理事長に山口、のち2代目に江口が就いた。

校舎の周りにグラウンド6箇所を有する。体育館も2棟ある。テニスコートは5面ある。

創立者の山口が体育教師であり、運動部各部が知られる習志野市立高校初代校長、また東海大学体育学部長まで務めた人物である。本校が(少なくとも)スポーツには力を入れているのには、創立者の経歴が影響しているに違いない。

学部新卒常勤講師の月額は本俸(基本給)217,000円、特別手当38,332円、計256,132円。賞与は初年度2.9775年分(細かい!)、2年目以降は4.5か月分。従って年収は、

初年度:256,132(円)×12(か月)+217,000×2.9775(か月)=3,719,701.5(円)

2年目以降:(仮に)256,132(円)×12(か月)+217,000×4.5(か月)=4,050,084(円)

月額だけを見ればまあまあか。賞与分まで公開していることには好感が持てる。