千葉英和高

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千葉県八千代市に所在する高校。運営する法人は聖書学院といい、本校の旧校名も聖書学園高校といった(1973年まで)。恐らく、千葉県内唯一のキリスト教系学校である。

旧「下志津陸軍飛行学校」跡地に立地するが、鉄道駅からのアクセスが悪く、徒歩圏内に駅はない。同県鎌ヶ谷市の「神尾塾」によれば、生徒の8割は自転車通学とのこと。最寄りの村上駅京成本線)から自転車に乗りかえる生徒もいるかもしれないが、その大多数は、自転車で通学できる範囲に居住している地元の子どもたちであると予想される。

なお八千代松陰とは校地を接している。

学部新卒・専任教諭の初年度年収は372万円、同・常勤講師は328万円。月額は不明。

年額をくらべてみました

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千葉、埼玉、神奈川の各県に所在する私立校のうち、当サイトが給与の年額を把握または独自に算出しているところをまとめてみた。厳密に言えば当サイトは秀明八千代の求人募集を紹介してはいないが、系列校の秀明および秀明英光高(いずれも埼玉県)と待遇は同じと見なして考える。

上掲の表のうち、本校(千葉英和高)、八千代松陰、秀明八千代は同じ千葉県八千代市に所在しているので、これらを比較することは極めて興味深い。というのも、恐らく各校は相互に近隣校の労働条件をそれとなく把握し、参考にしている(はずだ)からである。

常勤講師の初年度年額において、本校(328万円)と秀明八千代(327万円)とで近似しているのが、その一例となるであろう。本校の専任教諭の初年度年額(372万円)は、八千代松陰の常勤講師のそれ(372万円)を意識して設定されたものと推察されるが、専任に他校の常勤講師並みの条件しか用意できていない時点で、軍配はお隣さんに上がっている。

初年度年額の比較において言えば、八千代松陰>秀明八千代=本校といった序列を示すことができるだろうか。また、千葉明徳は専任の初年度年額(315万円)がやはり抜きん出て安いことも、付け加えておこう。

進学実績

JS日本の学校によれば、2017年度大学入試においては、国立大では千葉大1名、東北大1名、信州大1名が合格している。ただ毎年安定的にこれらの大学に合格者を出しているわけではないようだ。

また私立大については、日大12名、東洋大22名、駒沢大10名、専修大2名の合格者を出していることから、日東駒専あたりが本校のボリュームゾーンかと思われる。

先にも触れたが、本校は立地が悪く鉄道駅から遠い。自転車通学の生徒が多いということは、近隣の子どもたちが多く通ってきていることを示唆し、他地域から学力の高い生徒を呼び込めていないことを窺わせる。

そもそも千葉県は、こと高校入試においては、まだまだ県立千葉高を筆頭に公立高校が根強い人気を持っている。中学を持たない本校が学力の高い生徒を集めることは、今後も難しいだろう。

なお不思議なことに、本校ウェブサイトには進学実績を示すページが見当たらない。