千葉黎明高

またしても、登録している私学教員求人募集サイトからメールが来た。

曰く、千葉黎明高校(千葉県八街市)より非公開の人材探しを依頼されたという。

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「民間大手企業出身の校長」

1949年に八街農林学園高校として開校。1977年に八街学園高校に改名し、普通科を設置。1995年に現校名となる。

「民間大手企業出身の校長」というのは、恐らく現任の西村清氏と、その前任の天野隆司氏であろう。

天野氏名古屋大学法学部卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行、2007年から6年間同校の校長職を務めた。

西村氏慶應義塾大学商学部卒業後、東京芝浦電気東芝)に入社、2001(平成13)年に東芝エレベーターの広報部長を務めたのち、翌2002(平成14)年より同校運営法人の理事長に就任。校長職との兼任は、天野氏の校長職退任のあとからであろう。

「民間大手企業出身」とは言うものの、西村氏は創業家の人物であろう。同校の創立者は西村繁である。

1952年生まれの天野氏にかんしても、55歳前後での転身であるから、単なる天下りにすぎないのではないか。それをもって「招聘」などと言うのだとしたら、噴飯ものである。

民間企業の論理?

同校ウェブサイトでも「社会経験豊富な教員の積極採用」を謳っているように、同校は、いっとき教育業界でもはしかの如くに流行った、民間企業の論理を積極的に導入していることを強調したいのだろう。

ならば非公開ではなく、公募で優れた人材を採用するのが民間企業の論理に沿うのではないか。

そもそも、待遇を明示しろ。給与をいくら出すのかはっきり言え。待遇のはっきりしない教職員(社員)募集が民間企業にあるか。

学校の民間企業感覚なんてこの程度であろう。

「先進的かつ改革的な私学」を自称するが、労働者(教職員)にとっては旧態依然の私立校にすぎない。