専修大学松戸

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千葉県松戸市に所在する中高一貫校。しばしば「専松」と呼ばれる。

校名に「専修大学」と冠していることからわかるように専修大学の系列校ではあるが、運営は「学校法人専修大学松戸高等学校」によるもので、同大学を運営する「学校法人専修大学」とは別である。実際のところ、同大学への進学者数は各学年1割程度のようだ。

待遇を計算してみました

常勤講師は45分の1コマ2650円以上だという。これを最低値として、週の持ちコマ14ないし16コマで計算する。更に「専任講師手当」の月40000円も合算する。

【月額】

14コマ:(2650×14(コマ))×4(週)+40000=188400(円)

16コマ:(2650×16(コマ))×4(週)+40000=209600(円)

14コマの約19万円にしても、16コマの21万円にしても、これらは学部卒の初任給だとしても安い。

賞与は4.23か月として年額も計算する。

【年額】

14コマ:188400×(12+4.23(か月))=3057732(円)

16コマ:209600×(12+4.23(か月))=3401808(円)

着任初年度から賞与を満額もらえるのであれば、他校の学部卒初年度並みの水準になるとは言えるかもしれないが、決して恵まれた待遇とは評価できない。

なぜか総武線沿線の生徒が多い

1959年に高校として創立、2000年に中学校を設置した。

2017年度大学入試における合格実績を見ると、北大2名、筑波大9名、千葉大14名をはじめとして、国公立大学には計58名が合格している。熊本大では浪人だが医学部医学科に合格している(インターエデュを参照)。東大京大にこそ合格者は出ていないが、これはまずまずと言ってよいか。

本校はJR常磐線北松戸駅、または新京成線松戸新田駅を最寄駅としているが、中学においてはなぜかJR総武線沿線の生徒が多く、常磐線沿線の生徒は相対的に少ないという。

それは、こちらのページ曰く「総武線沿線には専松レベルの私立中がない」からだという。

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総武線を東京方面に乗っていったとしても、山手線(秋葉原駅)に辿り着くまでに専松と張り合えそうな私立中学は、恐らくない。

中学設置の時期やタイミングの重要性

引用元のデータが挙げる中学校の設置年を見ると、市川1948年、東邦大東邦1961年、昭和秀英1985年、渋谷幕張が1986年と平成以前に設置されている。それにたいし芝浦工大柏1999年、本校2000年と設置年が下ることに、合格偏差値帯も下がる。

昭和秀英渋谷幕張の例を見れば、早く作ればいいというものではないが、それでも長く事業を継続しているという事実は受験生の信頼を得られる、ということの証左である。

また本校(や芝浦工大柏)が中学を設置するタイミングはギリギリであったかもしれない。それ以上後になると、更に東京周辺で私立中学が雨後の筍の如くニョキニョキと増えていったからである。

本校がどの程度まで戦略的に考えていたかはわからないが、生徒募集にかんしては奇妙にもうまい立ち位置にあるように見える。