岡山龍谷高

もはや備忘録である。

またしても、登録している私学教員求人募集サイトからメールが来た。曰く、岡山龍谷高(岡山県笠岡市)より非公開の人材探しを依頼されたという。

f:id:RYUSUKE:20171222230211p:plain

拙は東日本出身、在住なので、西日本、それも中四国や九州、沖縄地方の学校には疎い。本校名も初めて聞いた。

この業者を通じて非公開の常勤講師や専任教員の求人を出してくる学校に共通しているのは、待遇を提示してこないことだ。当サイトが先日示した千葉黎明高(千葉県八街市)や愛光愛媛県松山市)と同様である。

各学校にしてもこの業者にしても、何をウリにして求人したいのかわからない。たかがメール1通、と思うかもしれないが、ほんの僅かであってもリソースの無駄――拙が当サイトを運営していなければ、このメールを開くことすら拙にとって益がなく無意味――であるから、やらなきゃいいのに、と思う。

ついでに言えば、これもその業者を通じた非公開求人募集をする学校に共通していることなのであるが、本校は自前のウェブサイト上でも堂々と教員募集をしている。となると、ますますこの業者を介した「非公開の」求人募集の意義が不明瞭になってくる。

龍谷総合学園に加盟

本校は龍谷総合学園に加盟している。京都の「西本願寺」として知られる龍谷山(りゅうこくざん)本願寺系列の学校法人によって形成される学校グループである。ウィキペディアには「実質的には龍谷大学を頂点とする一大組織」とある。

龍谷大学について、手元の『大学図鑑!2009』には「関西圏では知名度の高い伝統校だが、全国的には無名」(p.341)とある。これには完全に同意する。

大学受験産業界において、同大学は「産近甲龍」として京都産業大近畿大、甲南大とともに一緒くたに括られる。「関関同立」(関西学院大、関西大、同志社大立命館大)に準ずるポジションだが、関東圏で言うと「日東駒専」に相当するようだ。前掲の『大学図鑑!2009』によれば同大学は「日東駒専だと東洋か駒沢のポジション」(p.343)だという。

龍谷総合学園は日本全国に中高校を抱えているが、その頂点が「日東駒専」レヴェルで、しかも知名度ではそれらに遥かに劣るようでは、スケールメリットを活かし切れていない気がする。

傘下には他にも武蔵野大(東京都江東区)、岐阜聖徳学園大(岐阜県岐阜市)、京都女子大(京都府京都市)、相愛大(大阪府大阪市)、兵庫大(兵庫県加古川市)、筑紫女学園大(福岡県太宰府市)があるが、いずれも全国的な知名度の点ではイマイチだし、西日本に偏在していることも気になる。

進学実績はイマイチ

では本校がこれらの系列大学にどれほどの生徒を送っているかというと、確認できる限り、龍谷大11人、京都女子大3人のみのようだ。本校の生徒たちは系列の大学にプライオリティを感じていないか、本校がこれらの大学が要求する学力を生徒たちに身につけさせていないか、のどちらかである。

それ以外の進学実績を見ても、東日本の教員がわざわざ着任したいと思うような学校ではない。

f:id:RYUSUKE:20171225010145j:plain

進路より取得。