花咲徳栄高:ブラック勤務の実態

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上記リンクの魚拓

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 ▲花咲徳栄高の外観。ウィキペディアより。

今夏(2018年)全国高等学校野球選手権大会夏の甲子園)第100回記念大会の北埼玉大会において花咲徳栄高(はなさきとくはる、佐藤栄学園:埼玉県加須市)が優勝し、同地区の代表校に決まった。

同校は昨年の甲子園大会においても埼玉県代表として出場し、同県勢として初優勝を果たしている。

全教職員から1万円を徴収

NEWSポストセブンは同校におけるブラック勤務の実態を報じている。

甲子園大会に出場する野球部を応援するため、同校は全校生を甲子園球場まで連れていく。しかし引率する教員には1円の手当ても出さず、それどころか佐藤栄学園は同学園に勤務する全教職員から賛助金の名目で1万円を徴収するという。

生憎、拙は勤務校の運動部が大きな全国大会に出場するという経験をしたことがないのだが、その是非は別にして、賛助金の徴収はどの学校においてもありそうな話にも聞こえる。

長時間勤務の常態化

同校には卒業単位となる1~6時限のほか、補講の時間として0時限や7~9時限も設定されている。0時限は7時50分に始まり、8時限は17時40分、9時限は18時40分まで行われるという。

以前、当サイトは本校の系列校である埼玉栄が10時限まで授業を行っていることを報じたことがある。それゆえ本校でも夜遅くまで授業を行っていることは全く驚くに値せず、むしろ「本校でもやはりやっていたか」くらいの印象である。

しかしながら、引用元の記事を読むような、教職に関わらない一般の人々にとっては、きっと驚くようなことなのだろう。まああなたがたは教員がボランティアで教職をやっていると思っているに違いない。

そのほか、授業とは無関係の業務(いわゆる校務)も長時間労働も助長するものとして挙げられている。

  • 17時で退勤する司書の代わりを20時まで行う「図書館業務」
  • 広大な校舎の戸締りを行う、1時間がかりの「日直業務」
  • 受験生向けの「学校説明会」:学校主催、塾主催ともにあるので平日夜も土日も業務が入る

公立の事情は知らないが、学校説明会は私立校ならば疎かにはできない業務と言われる。学校によっては常設の専門部署を設けている場合もあれば、全校を挙げて中学校や学習塾回りをさせるところもある――埼玉県の前任校はまさしく後者であった。

なお佐藤栄学園の現理事長である森山憲一氏は、いま日本で最もブラックな学校と言われる日本大学の元理事である。