成女学園

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成女学園の外観(Wikipediaより引用)

新入職教員が適応障害

shigaku-u.jp

東京都新宿区に所在する中高一貫女子校。

「私学教員ユニオン」によれば、東京都内にある「S学園」に今年度(2019年度)入職した20歳代教員A氏が、労働環境の劣悪さを理由に適応障害を発症し、そのまま退職強要させられてしまったという。

なお今年度着任した教員3人中A氏を含めた2人がすでに離職しているとのこと。

「私学教員ユニオン」の記事では「S学園」と伏せられているが、東京都内にあり、生徒数が全校で「3桁に届かない」という情報から、成女学園と同定した次第である。

 

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同校の存在意義を問う

卒業生からの口コミによると、同校は中高合わせて生徒が80人程度しかいないという。最寄駅が都営地下鉄新宿線曙橋駅新宿駅から2駅)という都心の超一等地であるのにこれほど人気がないとは、それだけで本校が何かしらの問題を孕んでいると思わせる。

中学に至っては、2018年4月の時点で中1・2・3生がそれぞれ、1人、3人、8人、計12人しかいない(コチラを参照)。その状況はもはや「少人数教育」などという見栄で言い訳できるところではない。

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この生徒数でよく経営が成り立つものだと、俄かには信じられない。他方、こんなに小さすぎる人間関係に中高女子を閉じ込めてしまうことには、弊害が大きいと思われる。

都心の女子校は不人気で苦境に晒されているところが多いようだ。それゆえ順心女子が広尾学園に(2007年)、戸板女子が三田国際学園に(2015年)、また日本橋女学館が開智日本橋学園(2015年)にいずれも改組、共学化したように、生き残りを図る学校も出てきている。

もっとも、広尾学園や三田国際学園は塾(大橋清貫氏と彼が興した俊英館)に、開智日本橋は同業者(開智学園)に支援されたり、買収されたりしている。そのようにホワイトナイトに救済される女子校には何かしら救うに足る要素があるのだろう。

さて本校の今後や如何に。このまま少ない生徒数でやっていけるとは到底思えないのだが。