京都市の京都国際は前身が京都韓国中高であり、その校歌の歌詞が全編「朝鮮語」ということで話題になっている*1。
他にも日本国内の一条校で、全編で日本語以外の言語で書かれた歌詞を持つ学校を探してみた。
まずは東京都の国際基督教大学高校である。作詞は同校卒業生の奈良橋陽子氏、作曲は「ゴダイゴ」のタケカワユキヒデ氏である(タケカワ氏自身は県立浦和高校卒)。奈良橋氏とタケカワ氏のコンビは、当時としては珍しかった全編英語詞の"Monkey Magic"(1979年)を作曲している。
滋賀県近江八幡市の中高一貫校、近江兄弟社も全編英語詞の校歌を持つ。アメリカ出身の創立者、建築家にしてキリスト教伝道者のウィリアム・メレル・ヴォーリズが作詞をした。
京都市に本部を置く学校法人同志社傘下の学校は幼稚園から小中高、大学に至るまで全て"College Song"(カレッジソング)という全編英語詞の校歌を歌う。作詞は前述の近江兄弟社の創立者であるヴォーリズである。
ここまで紹介した学校は、いずれもキリスト教というバックボーンを持つ。同じキリスト教系でもフランス系カトリック校の暁星(東京都)では校歌は日本語であったが、この校歌ができるまではフランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」を歌っていたようだ。
変わったところでは、三重県津市の2017年に開校した小中一貫校、みさとの丘学園の校歌は3番の歌詞が英語である。英語教育の充実を学校経営の目標として掲げていることの表れのようだ。全編英語詞というわけではないが、変わり種として紹介しておこう。