江戸川学園取手:傷害容疑で教員逮捕

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9月24日(日)、江戸川学園取手茨城県取手市)の男性教員(27歳)が、取手市内にある飲食店店長の女性(21歳)の女性に怪我を負わせた容疑で逮捕された。

 

ツイッター上の報告によれば逮捕された教員は今年度高校3年6組の担任で、担当教科は英語であったようだ。

その2日後、9月26日(火)に同校は、9月から来年3月までの期間で勤務する非常勤講師の募集を始めた。「9月から」とは書かれているが、実際は言うまでもなく10月からであろう。なおこれは急募案件である。

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時期的に見て、この案件で採用される非常勤講師は、逮捕された教員の補充とみて間違いない。

傷害事件を起こしたことは教員自身の個人的な問題なので、学校には責任はない。

他方で、この補充で採用される講師が担当するであろう学年には高校3年生も含まれるようだが、卒業前の最後の授業期間をぽっと出の新任講師に担当させることには、学校として道義的責任は感じないのであろうか。他の教員で負担を案分するということは考えなかったのであろうか。

生徒が入学から卒業(または退学)するまで面倒を見るのは、学校の責任である。その意味で、この対応でもって本校が誠意ある責任を果たしているとは言いがたい。

私立校 教員採用の現状 (1)

登録している私学教員求人募集サイトからメールが来た。

曰く、朋優学院高校(東京都品川区)より非公開の人材探しを依頼されたという。

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かつてこの学校に応募し、書類落ちしたことがある。だからこの学校からこのような案内が届いたことは、まさしく噴飯ものである。

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もっとも、過去に朋優学院に応募し落とされた応募者に求人サイトが誘いをかけていることを、同校は知る由もないので、笑いの物種にされるとしたら、いささか気の毒だろうか。

他方、同校はこの求人サイトを通じて不合格通知を出しているので、応募歴のある登録者の情報を把握していないという点で、同サイトこそは笑われるべきかもしれない。それとも、個人情報だから過去の履歴は押さえていないのかも。

かつて落とされた高校から再応募の依頼を受けたことは、他にもある。成立学園(東京都北区)である。

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このメールが届いたのは年度末の3月27日であった。この時点で拙は入職先が決まっていたので、言うまでもなく応じなかった。

失礼な話である。

私立校への入職活動も、一般企業へのそれと労力は変わらない。一校受験するのにどれだけの労力を払っていると思っているのか。否、現職教員が一日仕事を休むことの困難さは、恐らく一般企業の比ではない。現職教員の転職活動は極めて難しいのだ。

筆記、模擬授業、面接とそれぞれの試験のためにその都度学校へ来させて不合格にした受験生に「人が足らなくなったからもう一回受けて」とは、なんとも手前勝手な論理だ。

自校の職員が離職するのか、それとも採用内定者がキャンセルしたのか、定かではないが、学校経営者は職員または入職予定者が逃げないような経営をすべきである。自前の労働者に手厚くない学校が、生徒にいい教育を施せるはずもないというのは決して暴論ではない。

余談だが、かつての職場で次のような事態が起こった。7月いっぱいで辞めますという話を、7月30日にした常勤講師がいた。実際に夏休みが明けて2学期になったら、その教員はいなくなっていた。

その話を聞いたとき、この学校終わってんなと思った。

千葉英和高

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千葉県八千代市に所在する高校。運営する法人は聖書学院といい、本校の旧校名も聖書学園高校といった(1973年まで)。恐らく、千葉県内唯一のキリスト教系学校である。

旧「下志津陸軍飛行学校」跡地に立地するが、鉄道駅からのアクセスが悪く、徒歩圏内に駅はない。同県鎌ヶ谷市の「神尾塾」によれば、生徒の8割は自転車通学とのこと。最寄りの村上駅京成本線)から自転車に乗りかえる生徒もいるかもしれないが、その大多数は、自転車で通学できる範囲に居住している地元の子どもたちであると予想される。

なお八千代松陰とは校地を接している。

学部新卒・専任教諭の初年度年収は372万円、同・常勤講師は328万円。月額は不明。

年額をくらべてみました

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千葉、埼玉、神奈川の各県に所在する私立校のうち、当サイトが給与の年額を把握または独自に算出しているところをまとめてみた。厳密に言えば当サイトは秀明八千代の求人募集を紹介してはいないが、系列校の秀明および秀明英光高(いずれも埼玉県)と待遇は同じと見なして考える。

上掲の表のうち、本校(千葉英和高)、八千代松陰、秀明八千代は同じ千葉県八千代市に所在しているので、これらを比較することは極めて興味深い。というのも、恐らく各校は相互に近隣校の労働条件をそれとなく把握し、参考にしている(はずだ)からである。

常勤講師の初年度年額において、本校(328万円)と秀明八千代(327万円)とで近似しているのが、その一例となるであろう。本校の専任教諭の初年度年額(372万円)は、八千代松陰の常勤講師のそれ(372万円)を意識して設定されたものと推察されるが、専任に他校の常勤講師並みの条件しか用意できていない時点で、軍配はお隣さんに上がっている。

初年度年額の比較において言えば、八千代松陰>秀明八千代=本校といった序列を示すことができるだろうか。また、千葉明徳は専任の初年度年額(315万円)がやはり抜きん出て安いことも、付け加えておこう。

進学実績

JS日本の学校によれば、2017年度大学入試においては、国立大では千葉大1名、東北大1名、信州大1名が合格している。ただ毎年安定的にこれらの大学に合格者を出しているわけではないようだ。

また私立大については、日大12名、東洋大22名、駒沢大10名、専修大2名の合格者を出していることから、日東駒専あたりが本校のボリュームゾーンかと思われる。

先にも触れたが、本校は立地が悪く鉄道駅から遠い。自転車通学の生徒が多いということは、近隣の子どもたちが多く通ってきていることを示唆し、他地域から学力の高い生徒を呼び込めていないことを窺わせる。

そもそも千葉県は、こと高校入試においては、まだまだ県立千葉高を筆頭に公立高校が根強い人気を持っている。中学を持たない本校が学力の高い生徒を集めることは、今後も難しいだろう。

なお不思議なことに、本校ウェブサイトには進学実績を示すページが見当たらない。

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奈良育英学園

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奈良県奈良市に所在する中高一貫校。系列に育英西(奈良市)がある。

サッカー部が全国高校サッカー選手権大会冬の高校サッカー)に13回出場している。サッカー選手を多数輩出している。

学部卒初任給の月額226,000円。これが諸手当込みの額でなければ、まあまあだろう。

サッカー部で体罰:監督の校長が辞職

奈良育英中学、高校のサッカー部で、部員への体罰行為があり、監督を務める学校長が辞職していたことが分かりました。

奈良育英中学、高校を経営する学校法人によりますと、サッカー部元顧問の男性教師(43)は、「部活への取り組みが消極的だ」として、複数の部員の生徒の胸を殴ったり、顔面を平手で打つなどの体罰を行いました。また、監督を務めていた上間政彦校長(57)も、至近距離で蹴られたボールを体で止める練習を特定の生徒に集中して行うなど、行き過ぎた行為があったということです。上間校長は先月末付けで辞職しています。奈良育英高校サッカー部は1994年度に元日本代表の楢崎正剛選手を擁し、全国第3位に輝いた名門です。

部員の胸を殴る“体罰” サッカー部監督の校長辞職

同校の上間政彦校長はサッカー部の監督をも1983年から34年にわたって務めていたが、同校長が体罰のかどで辞職したという。また同部顧問の43歳教員も同じく体罰を行っていたとのこと。後者の実名については、コチラのサイトでは同定しているが、マスコミの報道では明らかにされているわけではないので、当サイトでは伏せておく。

本来、校長は体罰がなされないように教員を指導、監督すべき立場である。その校長が自ら体罰を行うというのは、言語道断だ。そのような校長が管理職を務める同校の管理体制やコンプライアンスが適切であったとは到底考えられない。同校の体質を疑う。

体育教師を校長にする愚

以前記したことがあったが、かつて体育科が強い発言力を持っていた学校に勤めていたことがある。ただでさえ異動の少ない私立校において、体育科の教員は初任校を定年まで勤め上げるケースが極めて多いように思われる。長くいればそれだけ発言力を増す。それだけ校内の要職にも就きやすい。

本校同様に、拙の前任校もまた運動部に力を入れているところであったが、役職についている体育科の教員にかぎって、世間一般の常識から逸脱した人が多かった。偏った経験を承知で言うが、スポーツ(運動部)に力を入れている私立校の体育教師には、はっきり言って同僚として働くには信頼が置けない人物が多い。

サッカー部の名将を校長に据え置いたのは論功行賞だろうか。 あくまでも想像だが、本校のような学校では体育教師を管理職にはすべきでなかっただろう。その意味で経営者すなわち学校法人や理事会の任命責任まで問われるべきだ。

体育科が強いと思しき本校の体質、コンプライアンスを徹底できない管理職、経営者の不見識――このような学校に勤めたいと思う教員がいるとしたら、体育教師か、せいぜい教科指導よりも部活動指導がやりたくて教員になった類の人物であろう。

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早稲田 (2)

f:id:RYUSUKE:20170805233102p:plain東京都新宿区に所在する完全中高一貫男子校。恐らく本年度2回目の求人募集である。

前回報じたときと月額が変わっており、下がっている。すなわち24歳例での月額が307,450円から289,000円と、18,450円下がっているのだ。

賞与の月分に変化はなし。

前回

初年度:307,450×17(か月)=5,226,650円

2年目(月額は仮の値):307,450×18(か月)=5,534,100円

今回

初年度:289,000×17(か月)=4,913,000円

2年目(月額は仮の値):289,000×18(か月)=5,202,000円

下がったところで、よそと比べればまだまだよい待遇なのであるが、年度の途中で待遇を変えてこられると、下衆の勘繰りもしたくなるところだ。

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開成

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当ブログの読者に、本校を知らぬ者はあるまい。せいぜい、東京都荒川区に所在することくらいは記しておこうか。

学部卒初任給の月額が277,480円とは恐れ入る。

初年度

277,480(円)× (12+4.75)(か月)=4,647,790(円)

2年目以降(月額は仮の値)

277,480(円)× (12+6)(か月)=4,994,640(円)

本校は非常勤講師にも賞与を出しており、月分は専任と差別していないことも、賞賛に値する。進学実績の横綱は、教員待遇も横綱級だ。

この姿勢は他校も見習うべき。進学実績を上げたければ、よい教員を集めよ。よい教員を集めたければ、給料を上げよ。

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武蔵野

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東京都北区に所在する中高一貫校。前回の聖学院に引き続き、期せずして北区の学校が連続している。

本校は学校法人武蔵野学院が運営し、系列に武蔵野学院大学(埼玉県狭山市)がある。くれぐれも、学校法人武蔵野大学が運営する武蔵野大学(東京都江東区)および武蔵野女子学院中高(東京都西東京市)と混同しないように。

学校法人:武蔵野学院-大学:武蔵野学院大学-中高:武蔵野(本校)

学校法人:武蔵野大学-大学:武蔵野大学-中高:武蔵野女子学院

間違えるなというほうが無理だろ。

給与

学部卒初任給の基本給184,000円、手当36,000円、計220,000円は安い。基本給のみ22万円でようやく世間並みといったところではないか。

賞与の年2.8か月分も安いが、初年度1.5か月分に更に驚かされる。

初年度

220,000(円)×12(か月)+184,000(円/基本給)×1.5(か月)=2,916,000(円)

2年目以降(月額は仮の値)

220,000(円)×12(か月)+184,000(円/基本給)×2.8(か月)=3,155,200(円)

拙も行く先々で、その都道府県で1、2を争う給料の安いと言われる(同僚がそう自称する)学校に勤めてきたが、下には下がいるものである。しかも、業界内では給料が比較的よいと言われる東京都内、しかも23区内においてである。

賞与の出しかたからも察するに、基本給の上がりかたもよさそうには思えない。

カリキュラムと進学実績

本校ウェブサイトによれば中学3年間は英語の授業が週10時間あるという。ネイティヴ教員が6時間、日本人教員が4時間教えるそうだ。その分英語以外の主要教科が割りを食い、週3ないし4時間しか教えられない(コチラを参照)。これは明らかにバランスを欠いている。

当然ながら授業はオールイングリッシュ。生徒たちは毎日英語のシャワーを浴びることになるます。しかし、ただ聞くだけではありません。授業の進め方はグループワークやディスカッション、そしてプレゼンテーションが中心となっていて、生徒たちが「英語を話す」ことで初めて成立する形になっています。

6年間で伸ばしたい武蔵野流「英語力」|中学校|教育内容|武蔵野中学高等学校

本当に、日本語話者の中学生たちがグループワークをするときも作業言語は英語のみなのだろうか。そんなわけはないと、英語の教員として断言しておく。きっと日本語を介在させてしまうだろう。

(敢えて付記しておく:日本人の英語教師はオールイングリッシュの授業を目指すべきだが、それにこだわりすぎないほうがいい。ある程度は母語の使用を認めておいたほうが、英語の得意ではない生徒たちにたいしてはとりわけ、英語の授業への参加の心理的ハードルが下がるからである。少なくも中学生のグループワークでは日本語を使ってもよいと考える。プレゼンテーションで英語を話せるように準備できればよい)

もちろんこういう授業は非常に価値があると思うが、週6時間もやっても、効果は極めて限定的であると言わざるを得ない。ネイティヴに授業をやらせて、英語のシャワーを浴びせつければ中学生は英語が勝手にできるようになる、なんていうのは英語教育の素人が抱きがちな幻想だ。

英語の週10時間を含めた中学生の週あたりの授業時数は36時間。土曜日に4時間授業があったとしても平日はほぼ毎日7時間授業になるのではないか。これでどうして家庭学習の時間がとれようか。

他教科を犠牲にして英語の授業を充実させたいのだろうか、これでは英語力も、それ以外の全般的な学力も、向上するとは思えない。

そのくせ高校に上がると、週の授業時数は33ないし32時間となり、中学より減るという逆転現象が起こる(コチラを参照)。本当に考えてカリキュラムを作っているのか。

JS日本の学校によれば、2017年度大学入試における本校の実績は国立の新潟大1、私立の立教2、法政2あたりが、健闘したと言えるくらいか。はっきり言って見るべきところはない。

生徒の学力が伸びず、進学実績が向上しないその最大の理由は、本校のあてずっぽうなカリキュラムにあると考えられる。加えて給料が安いので、いい教員は集まらないし、またすぐに辞めてしまうだろう。いい教員がいないと、生徒の学力も進学実績も上がらない。恐らくこれが、予想される本校の現状ではなかろうか。

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