品川女子学院

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東京都品川区に所在する女子完全中高一貫校。旧校名を品川中学校、同高校といったが、1991年に現校名へと改称。2004年度より完全一貫化。後述するように、芸能活動が許可されている。

年額:専任教諭(学部新卒)

245,000(円 / 月額)×(12+5.48)(か月)=4,282,600(円)

年額:専任講師

(1年目)300,000(円 / 月額)×(12+0.75)(か月)=3,825,000(円)

(2年目以降)300,000(円 / 月額)×(12+1)(か月)=3,900,000(円)

 

専任教諭の初任給月額245,000円はまあまあよいが、5.48か月分の賞与は決して恵まれてはいない。

かつて広末涼子はこの学校を卒業し、早稲田大学教育学部へと推薦入学を果たしたが、5年在籍して取得単位数たったの30で退学した。 そういういい加減な生徒を推薦する、いい加減な学校であると拙は認識している。

たとえ待遇がよかったとしても、そういういい加減な学校に勤務したいとは拙は思わない。

もっとも、23区内女子校に勤務経験のある女性同僚に言わせると、拙のようなガラの悪い人物は、女子校には合わないとのこと(笑)。

青翔開智 (2)

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鳥取県鳥取市に所在する中高一貫校

なお今回の求人募集は厳密に言えば本校と、それと同一法人傘下のあすなろ高等専修学校との合同である。

本校の求人募集については昨年も報告したが、それとは条件が変わっている。

専任教諭(月額)

【学部新卒】(2017) 197,400円 → (2018) 209,000円

【院新卒】(2017) 215,100円 → (2018) 221,000円

常勤講師(月額)

(2017) 180,000~200,000円 → (2018) 180,000~250,000円

 

昨年当ブログは本校の待遇が、特に院修了者にたいしては、安すぎると苦言を呈した。それが若干ながら改善したのはよい傾向である。これでもまだまだ安いと思うけれど。

前回報じたスカイプ面接については、記載がない。

千葉明徳 (2)

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千葉県千葉市に所在する中高一貫校。系列として短大1校、複数の幼稚園や保育所がある。

本校の採用情報については昨年も報告したが、それとは条件が変わっていた。

昨年は賞与分については、1年目は専任教諭についても常勤講師についても、2.55か月であったが、それが今年は1.7か月分に減額されているのである。すなわち専任教諭で年収が195,500円、本校モデルによる常勤講師で64,450円、年収が減っているのである。2年目以降はともに3か月分で変更はない。

もっとも、2年目以降の3か月分も、決して多くはない、というか、少ないのだが。

常勤講師の減り幅が小さいのは「分掌手当」が2017年度採用では月額50000円だったところ、2018年度採用では月額60000円になっているからである。本校は担当コマ数によっては常勤講師のほうが月給がよくなるのだが、どういうわけか。

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本校は何が有名なのか、イマイチわからない。運動部も進学実績もパッとしない。

本校ウェブサイトによれば、雑誌『サンデー毎日』では、塾イチオシの中高一貫校ランキングで「面倒見のよい」学校千葉県内第1位、「生徒や保護者に勧めたい」学校同3位に選ばれたという…。

パスナビによれば、中学の生徒数は各学年1クラス20~25人の2クラス、全6クラスである。この数字を見るだけで、本校は中学受験の人気校ではないことがわかる。

相模女子大学

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神奈川県相模原市に所在する女子中高一貫校。その名の通り、相模女子大の附属校。

パスナビによれば、中学3クラス(1クラス約30人)、高校9クラス(1クラス約40人)という。中学校のヴォリュームを見ると、中学校は受験の人気校、難関校ではないことがわかる。

同大以外への大学進学実績については、特に見るべきところはない。

基本給の月額は21~27万円。賞与は年2回だが、何か月分かは不明。

学部卒初任給は21万円であろうが、どのくらいの年齢、学歴、職歴があると27万円を出すのであろうか。

秀明・秀明英光高

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秀明

秀明は埼玉県川越市に所在する中高一貫校。1978年に中学が開校、翌79年に高校が開校した。以来完全中高一貫教育を施していたが、2014年からは高校からの生徒募集を始め、完全一貫校ではなくなった(以前も高校募集を行っていたか?)。元は男子校だったが、1996年に共学化した。

過年度の話だが、2016年度大学入試においては、国公立医・医として群馬、山形、金沢、秋田、琉球の各大学に合格している(現浪の別は不明)。また2015年度においては名古屋、北海道、千葉の医・医に現役合格している。また、山形大にも浪人で2名合格したようだ。

秀明の特色は、寮生活である。かつては中高ともに完全寮生活であったが、現在では高校では入寮せずに自宅から通学することも選択できるようだ。これは恐らく、前述の高校募集を始めたことと関連しているのではないか。もちろん寮費は決して安くはないようだ。

同校は寮費も含めトータルの学費が高い。ゆえに富裕層の子弟が多く入学するようだ。同校は医学科受験に強いらしいが、それは、医学科を目指す富裕な医者の子弟が多いということと関連しているだろう。

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ワイズメディアによれば、年間の寮費は2013年現在で税込115万円だという。単純計算で6年間で690万円に上る。

本校校長はこの額を「リーズナブル」と評価する。というのも、寮での夜間学習があり、ゆえに予備校に通う必要がないからである。とはいえ、本校の大学合格実績を見る限り、校長が胸を張る寮生活システムは明らかに功を奏していないように思われる。

秀明英光

秀明英光高は埼玉県上尾市に所在する高校。1981年開校時の校名は秀明上尾と称し、男子校であったが、1989年に校名変更し、共学校となった。

英光の大学進学実績については、特に見るべきところはない。

地元の塾のブログによれば(強調は引用者)、

特筆すべきは他校で見られる内申「1」の壁はなく、欠席日数も中1・2は一切問わず、中3で30日以内という極めてゆるい制限であること。つまり受けたい人はとにかくお受けくださいみたいな感じです。近辺のほとんどの私立高校が目安を引き上げ、合格が難しくなってきた昨今、ここはかなり幅広い層の中学生に高校進学の夢をかなえてくれる、ますます貴重な存在になってきたと言えるでしょう。

という。中3の1年間だけでも30日もの欠席がある生徒というのは、大病や大けがなどの特殊な事情がなければ、学力にであれ生活態度にであれ、問題を抱えているように思われる。そういう生徒の中1、2年の様子を関知せずに受験させ、あまつさえ入学させてしまうのだとしたら、この学校に集まる学力層は高が知れているであろう。

この塾は「かなり幅広い層の中学生に高校進学の夢をかなえてくれる」という言いかたをしているが、この学校は、学力的には相当下の辺りの生徒から引き受けようとしているのだろう。

そういう学校の説明会において、校長は「西武ホールディングスの社長は、英語を勉強させるためにご子息を入学させた」と発言したらしい。相当な個人情報を学校説明会という場所で公開してしまうこと自体、そもそも問題だと思うし、こんな低学力層の学校に大企業の社長の息子が本当に入るのか?とも思ってしまう。

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待遇・その他

学部新卒者の年俸は賞与込みで3,266,213円、手当等込みで約390万円という。月額は恐らく21~22万円程度と予想されるが、決して高くはない。

八王子実践

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東京都八王子に所在する中高一貫校。とにもかくにも、女子バレー部が超強豪で有名である。関東大会に56年連続で出場している、とか。

学部新卒初任給は215,000円。高いとは言えないが、まあまあか。

賞与は年間5.1か月というが、初年度減額ありという文言が不愉快だ。ならば初年度賞与は何か月分なのかを明記しておくべきだ。

差し当たり、初年度減額なしとして年額を計算してみる。

215,000×(12+5.1)=3,676,500円

「選考過程で常勤講師としての採用を依頼する場合があります」という一文も腹立たしい。なら募集職種を「専任教諭または常勤講師」とすればよいではないか。

そもそも応募者に常勤講師になってほしいならば「常勤講師としての着任を依頼する」と書くべきではないのか。採用するのはそちら、学校側だろうに。

大学進学実績について。2017年度大学入試における各大学合格者数は、国公立大学では群馬大1、首大1、都留文大1…。

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平成28年度卒業生の日東駒専以上の進学者(61名)は、前年度(24名)に比べ倍増しました。

 本校は自身の大学合格実績をこのように言って誇るわけだが、「日東駒専以上」という言い方に引っかかる。

多分、合格偏差値をもって大学の格付けをしたいのだろうが、これを高校が言ってしまうのはいかがなものか。日東駒専以下の偏差値帯の大学に進学した卒業生にたいする配慮を全く欠いている。

当方も様々な学校のウェブサイトで進学実績を閲覧してきたが、具体的な大学名、ないしは精々「旧帝大」「国公立大学」「早慶上理」のようなカテゴリに加え、それらの合格者や進学者の数など、客観的データを示すだけに留めるのが大勢である。その際学校は、どの大学はどの大学よりも良いの悪いのとは敢えて言うべきではないはずだ。

他方、当方のような学校を格付けする者にとっては、日東駒専以上の偏差値帯の大学に前年(2016年)度は24人しか、今年度は倍増したとはいえ61人しか、進学していないという事実は、大して自慢できるものではないようにも思われる。

運動部が有名。不誠実な求人広告で、しかもその日本語もおかしい。卒業生への配慮を欠く。自慢の進学実績も一般的観点から見ればイマイチ。これが八王子実践のわかりやすい短評である。

こういう求人広告を見れば、頭のいい人材は応募を避けるだろう。優秀な教員が集まらないから、進学実績も上がらない。求人広告を見るだけで、その学校の進学実績が説明できてしまうのである。

関西大倉

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大阪府茨木市に所在する中高一貫校。前身の1校である大阪大倉商業学校は1907年に実業家、大倉喜八郎ホテルオークラなどを創業)が創立した。他方の前身、関西商工学校は1902年に開校し、両校は1948年に合併、現校名となった。

つまり現校名は前身2校の合成名ということか。だから「関西大・倉高校」と誤認され、関西大の関連校と間違われるのだ。

ちなみに大倉喜八郎は東京に大倉商業学校(現・東京経済大学)および韓国ソウル市に官立商工学校(現・ソルリン[善隣]インターネット高校)を創立している。東経大の公式行事には本校の理事長、学長が招かれるなど、交流が行われているようだ。

本校ウェブサイトによれば、2017年度大学入試における各大学合格者数は、京大3(2)、阪大17(9)、国公立大医・医2(0)、などである(カッコ内は現役生数、以下同様)。いわゆる難関国公立大の受験については、見るべきところはない。

関西私大では同志社大51(30)、立命館147(94)、関西大78(53)、関西学院大75(56)などの合格者数が出ている。土地柄、関西の私大には滅法強いという印象だ。

学部卒初任給は専任教諭で月額約25万円(内、本俸=基本給198,000円)だという。常勤講師も同じく月額約25万円だが、諸手当は別記されている。単純に月額だけの比較で言えば、常勤講師のほうが額がよいということか。恐らく賞与の部分で差がつけられるのだろうが。